2010/03/31

体重管理に関する思い込み

こんな自分ルールがあった。
ルール1:カロリーより量が問題。
ルール2:肉より野菜が太らない。
ルール3:炭水化物は太らない。
ルール4:食べたいものを食べたいだけ食べていれば太らない。

完全にルール1を忘れて過ごしていた。
だが,ルール2に今まで以上に従い肉を食べる量は格段に減った。そして,ルール4により,食べるものは格段にヘルシーになった。野菜と果物,乳製品が中心となった。

だが,ルール1を忘れた結果,太った。
更に,闘争本能が減った。

結果,草食系男子になった。

飢えた狼になりたい。

2010/03/30

かりんとう饅頭

かりんとう饅頭というのを食べたのである。
これは美味しい。
ぜひお試しあれ。

かりんとう味というよりは,かりん糖の食感なのだ。
問答無用,食えばわかる。

2010/03/29

ブカレン

先日のサボテンの続きでございます。
名前のプレートにブカレンと書いてあったと申しましたがひっくり返したら,なんと白雲閣と書いてあったのです。

非常に謎です。

だが,調べてみたところ,白雲閣ではありえない。形が全く違う。
だからやっぱりブカレンだ。

2010/03/28

3月最後の週末

非常に不安定な一ヶ月だった。
いろいろな人に相談した。
聞く人聞く人いいアドバイスをくれた。
聞く人聞く人に違うアドバイスを求めた。

人にアドバイスを求めるときは,本当に答えがわからない時と,答えがあって最後の一押しをして欲しい時がある。今回はどっちだったのだろう。

煮え切らない態度ばかり取っている中で,決めた,と言いながら,やっぱり,と思ったりしてぐずぐずして。まあ,こんなことは今までもなんどもあった。本当は。

なぜって,それは,やろうと思ったことの,三歩手前くらいが丁度いいことが多いからだ。何時まで経ってもぴったりの落とし所が見つけられない。

そうはいいながら,結局は勢いでなんとかなることも多い。

なるようにしかならない。
あとは意志の問題なのだろう。

今日は幼稚園の集まり,明日は大学の集まり。先週は高校の友人にあったし,その前は大学の友人と,大学院の友人にあった。今月は,いろいろな人に会えた。自分が選んだ道もあったし,他に道がなかったこともあった。でも,どの道に行っても,確かにいい刺激は貰えたのだと思う。たくさんの出会いがあったから,嫌なことなんて忘れてしまっているだけなのだろう。過去の方がよく見えるものだから。でも不思議とそのよく見える過去からまた現在に戻ってくると,現在も良く見えてしまう。過去と現在を行ったり来たりすることは,きっと未来へジャンプするための助走なのだ。

ああ。会い損ねている人がいる。

よかった。

まだ会いたい人がいる。
また会いたい人がいる。

2010/03/27

飲みすぎて気絶するように寝てしまったらなんだかおもしろ夢ばかりを見た。
アメリゴ・ベスプッチに尻を叩かれたり,トロッコに乗せられて長い長い山道を通って収容所に行ったり,収容所から脱出しようと頑張ってみたり,人体実験されたり,港で泳いだり,水泳のリレーに出ようと思ったら仲間が体調を崩して断念したり,でも断念しようと思ったらレンガ敷の床に青い石があってそれが光って,人体実験の時に聞いたお告げを思い出して,やっぱりリレーに出ることにしたりして,長い長い旅をして漸く現実の世界に戻ってきました。

2010/03/26

冷蔵庫,冷凍庫

冷蔵庫をあけようと思って,間違えて冷凍庫を勢い良く開けてしまった。

そこで何が起こったか。

正解。

冷凍庫の扉が勢い良く,顔面に激突した。

冷凍庫の奥に,雪見だいふくが隠してあるのを思い出した。

2010/03/25

疲れるまで

疲れるまで走ってみよう。
思いついたように走り始めた。
きっとフォレスト・ガンプが脳裏をよぎったに違いない。だが,そんなことはずっと後になってから自分で付け足しただけのような,そんな気がする。ただ,体を動かしてすっきりしたいと思っただけだ。

暖かくなったからだろう。走っても走っても走っても走っても疲れない。右に曲がり,左に曲がり,右に曲がり,左に曲がり,右に曲がって,橋をわたって,右に曲がって,真っすぐ走って,信号が赤だから,右に曲がって,その先はずっと信号が赤にならなかったからどこまでもどこまでも走って,なかなか疲れない。

少し前に走ったときには,20分でいきが上がってしまったのに。
ようやく膝が痛くなって,疲れたことにしてやめた。

ずいぶん走れるようになったなあ。

そう思って帰ってきて,キョリ測でチェックしたら,いつもとおんなじ距離だった。

いやあ,世の中はうまくできている。

いつもと同じ距離を,いつもよりゆっくり走っていただけだった。

2010/03/24

ああ,春だなあ,と思う瞬間がある。
どんな時かと聞かれてもなかなか答えられないのだが,たとえば,ドアを開けた瞬間感じる。

今日は春の日。今日は冬の日。

ドアを開けたときに感じる,そんな感覚が,ほんの少し楽しみである。

2010/03/23

いい答え

いい答えを引き出すには,いい質問をしなければならない。
いい答えに気づくには,先に答えを用意してはならない。
いい答えを生かすには,勇気がなければならない。
いい答えにするには,柔軟性がなければならない。

たくさんのいい答えを,無駄にしてはならない。

2010/03/22

仁義

上手に生きたいと思うのだが,そう簡単にはいかない。
何が正しいかなんて簡単には決められない。
何がいいかなんていうのも分からない。
なにか一つの決断をするとき,全員が賛同してくることなんてなかなかない。
なにか一つを選んだ時,一時的にせよ,何かを選ばないという選択をしていることになる。
自分でも,らしくない選択をしているとわかっている時もある。

全てを惑わすたった一つの原因は,不安だ。

不安の原因はどこにあるのだろうか。
予測可能性だろうか。
いや,単なる自信のなさだろうか。


不安は間違った方向への暴走に駆り立てる。
ひとつの藁にすがろうとして,大波を立てて自分で作った波に飲まれて溺れてしまう。

どうとでもなれと思う一方で,もう二度と戻れない一歩を踏み出しているのかも知れないという不安もある。
自分で決めるしかないと思いながらも,誰かが答えを教えてくれるのではないかと心待ちにしている。
後から取り戻せない選択をすることがかならずどこかにある。

狭き門より入れ。
だが,どれが狭き門か,誰も教えてくれない。
自分が入れれば,それは十分な広さを持っている。
入れなければ,それは閉じた門だ。
狭き門なんて存在しない。

カッコよく生きたい。
だが,それもひとつの誘惑。

2010/03/21

発射の日

3,2,1,発射!

3がつ21にちということです・・・

2010/03/20

アイデア

ある瞬間,止めどなく流れ続けていくのに,書き留めておかないと,みんな流れ出てどこかにいってしまう。
書き留めておいても,再現不能なことが多い。たくさんのことが欠け落ちてしまっている。

労を惜しまず,全てを語り尽くさなければならない。たった一人で。
何があろうともそれを最優先して。たとえ大事ではないアイデアであったとしても。二度と,自分には現れないのだから。

大事なことってなんだろう。

一人で語り尽くす?そう。アイデアは絵であったり音であったり言葉であったりするのだけれど,少なくとも書き言葉であることは殆どない。書き言葉に直すと死んでしまうことが多い。

我々が表現しようとするものの先には何があるんだ。
共有できるものなのだろうか。
たった一人で,その先に何かをみているのだろうか。再び登り始めるための目印なのだろうか。

月夜の晩に,空を見上げると,小さな出口がたった一つあるように見える。
だが,太陽が昇った昼間に空を見上げても,太陽が出口には見えない。

なぜだ。

きっと明るい世界には入口も出口もないのだ。

2010/03/19

腹を括る

腹を括れば物事どうにでもなる。

どうでもいいや,と思ってからが本領発揮なのである。

うそかなあ。

2010/03/18

法律という言葉

たぶん法律を勉強する人たちは,法律語という言葉をしゃべっているに違いない。
たぶん早稲田太郎は訛りのひどい法律語という言葉をしゃべっているに違いない。
たぶん法律を勉強する人たちは,美しい日本語と社交辞令を知っているに違いない。
たぶん早稲田太郎は,カタコトの日本語と偏った社交辞令を知っているに違いない。
たぶん法律を勉強する人たちは,事実を法律に当てはめて問題を解決しようとしているに違いない。
たぶん早稲田太郎のやり方だと,法律を事実に当てはめて問題を解決しようとしているに違いない。
たぶん法律を勉強する人たちは,人の心の襞に気づくのが上手に違いない。
たぶん早稲田太郎は,人の心の中に襞を作ろうとしているだけに違いない。
たぶん法律を勉強する人たちは,常識的に物事を判断する人に違いない。
たぶん早稲田太郎は,奇抜なアイデアで乗り越えようとするに違いない。


たぶん早稲田太郎は,法律を勉強する人になろうとしているに違いない。

2010/03/17

不安

不安があってこそ人は成長する。
正しいと思う。というよりも,そう思いたいだけかも知れない。

だが,もしそれが本当なら,少し寂しい真理だ。

2010/03/16

生きるのが下手

困ったものだね。

すごいサボテンがいるのですよ。
その名もブカレン。
最初は,カタカナで書いてあったからわからなかったのだけれど,漢字で書くと「不可憐」。あまりにひどいネーミングだ。
巨大な金平糖みたいな形をしているやつなのだが,買った時に,冬は水やらなくていいというので,一滴もやっていないのだが,まだまだ元気なのだ。机の上で,陽の光もあまりあたらないのに,生きている。

サボテンって枯れるときってどうなるのだろう。
ぶよぶよになって腐ったところしか見たことがない。

サボテンって生きるのが下手なのか,うまいのか。
どっちにしたって刺には注意しなければならない。

2010/03/15

前橋には広瀬川という小さな川が流れている。
ここのところ毎日広瀬川にかかるこれまた小さな橋を渡っていた。
ある日,橋を越えるとき海苔の匂いが漂ってきた。

ふと川の方に目をやると,一面がマリモのような丸い苔で埋まっている。
春が近づいて,何処かで大量に発生した苔が流れてきたのだろうか。
そう思って通り過ぎた。

川面に苔が敷き詰められたまま数日経った。

そんな中,「水がない!」と,たまたま橋を一緒にわたっていた人が言ったのである。

なんと私は水の上にマリモが浮いていると思っていたのだが,それは間違いだった。川の水がなくなって川の底の苔がびっしり生えた石が見えていただったのだ。

しばらく経ってまた水が流れ始めた。水がなくなる前に見た川とは,なんとなく違って見えた。

2010/03/14

なんでだろ

できは悪いし,ちゃらんぽらんだし,いい加減で,考え方もみんなと違うし,うまく自分の考えていることを説明できないし,人を怒らせても気付けないし,真面目なふりして全然真面目じゃないし,褒められれば調子に乗って怒られれば落ち込んでどっちにしたって面倒くさい性格だし,太ってきたし,就職先も見つからないし,それなのに遊んでばかりで,そんなんで不安感じない訳ないから,どこいってもなんだか若干暗かったりして,フラっと一人になっちゃうし,人に合わせる気なんててんでないのに,一人で生きて行けるほど能力も気力もないから。だから。ちょっと離れたところにずっといる。そんなんだからまずお礼。

お友達の皆さんどうもありがとう。
飲みに誘ってくれたり遊びに誘ってくれてありがとう。


それからそれから一人で膝抱えてトマトジュース飲んでみる。


吸血鬼-吸血鬼ーなんてぶつぶついって,両手をばたつかせてみたりして,なんとなく楽しくなってきちゃって,ジャージに着替えてどこまでもどこまでも夜中の前橋の市街を走りまわって,暴走族の男の子たちが道を譲ってくれてありがとう。ブルルンブルルンとイッセー尾形みたいにお礼を言ってから道をわたって橋をわたって利根川超えて帰ってきて。

一人で汗だくになって牛乳のんでる。

誰かから連絡来ないかなーなんて,電源切った携帯を見つめてる。

電源入れて,また切ってみる。そのうち自分の電源が切れてしまう。おやすみ。



ぜんぶウソ。

ホワイトデーだからあたまん中真っ白。

ハッピーホワイトデー。
祝白い日!

2010/03/13

クライミング

今日は,久しぶりにクライミング。
かつてより5キロ以上増えたこともあってなんとなく動きが緩慢。
そして,なんとなく諦めが早くなった気がした。
すぐ諦めてやり直そうとする。これはよろしくない。
リセットするんじゃなくて,修正をしなければ。

2010/03/12

言い知れぬ不安

数カ月前あったときにはもっとスムーズに色々楽しいことが話せたはずなのに,どこかに何かが引っかかっていて,なんか変なんだ。
言い知れぬ不安が邪魔しているのかしらん。

とまあ,ここで「かしらん」という表現が気になるのである。

「かしらん」とすると,なんとなく,ちょっと年配の女性がオホホホホと言いながら話していそうな言葉にも思えるのだが,「か知らん」からきているとみると,「かしら」で止めてしまうのはデリカシーのない表現のようにも思える。

かしらんかしら。
かしらかしらん。

2010/03/11

子供の頃の夢

子供の頃の夢はなんだったろう。
先日飲み会で,ある人がシティハンターか忍者になるのが夢だったと言っていたのを聞いて,ふと気になった。その人はただの冗談で言っていたようにしか見えなかった。だがきっと,子供の頃,本気で考えていた馬鹿みたいな夢というのは誰にでもあったのではないかと思ったりする。
仮面ライダーになりたいとか,そんなようなくだらない夢だ。

ふっと頭を過ぎった。ああ,あれだきっと。

恥ずかしくて,口には出せなくなった。
それは男ではなかった。

だが,強烈に刷り込まれているのを再確認した。
僕が求めているのは男らしさではない。

2010/03/10

電車から降りたい-johnmayer

別にね,色が見えないわけじゃないんだ
だけど,世の中には白と黒しかないんだって,ずっと前から気づいているんだ
自分をさらけ出したいと思ってはいるんだよずっとずっと
ただ,今夜はそんなんじゃ寝られないんだ
電車を止めてよ,電車を降りて,僕は家に帰りたいんだよ,もう一度
ちょっと早すぎるんだ
わかっているよ,無理だっていうのは
だけど,正直言って,誰か止めてくれないかなあ

No I'm not color blind
I know the world is black and white
Try to keep an open mind but...
I just can't sleep on this tonight
Stop this train I want to get off and go home again
I can't take the speed it's moving in
I know I can't
But honestly won't someone stop this train

なんていったらいいのかわからないんだけど,やっぱり親があの世に行くなんて認めたくないよ
一世代っていうのが重い響きに感じてくる
やっぱ隠居だよ

Don't know how else to say it, don't want to see my parents go
One generation's length away
From fighting life out on my own

電車止めて~
おろして,家に帰らせて
早すぎて怖いんだ
時の流れは止められないって知ってるけどだけどだけど誰かとめかた知ってるでしょう

Stop this train
I want to get off and go home again
I can't take the speed it's moving in
I know I can't but honestly won't someone stop this train

年をとるのが怖くって
落ち着いた生き方なんて全然慣れてない
俺の人生まだまだこれからだぜなんて言いながらダイスを振ってるのがしっくりくる
おっさんおっさんなんて呼び捨てにしながらね
ヒントくださいなんてすぐいってしまうのに
その人は68番にしてくれっていうから,君は結局またお願いしなければいけなくなるよ
やっぱり電車とめないでね
一瞬たりとも君がいる場所を変えないで
今までわからなかったかどうかなんて考えなくていい
自分で何とかするよ
太郎,正直言ってもう電車を止めるなんていうのはやめにするよ

So scared of getting older
I'm only good at being young
So I play the numbers game to find away to say that life has just begun
Had a talk with my old man
Said help me understand
He said turn 68, you'll renegotiate
Don't stop this train
Don't for a minute change the place you're in
Don't think I couldn't ever understand
I tried my hand
John, honestly we'll never stop this train

たまにいい感じなのを見ると
なるべくしてなったんじゃないかと思う
まだみんなまわりにいてくれているし
君はまだ大丈夫だし元気にしてるじゃんね
何一つ道を踏み外してもいないんだからさ
夜道に突っ込んで半べそかくまではね

See once in a while when it's good
It'll feel like it should
And they're all still around
And you're still safe and sound
And you don't miss a thing
'til you cry when you're driving away in the dark.

鼻歌交じりにいうしかないよ電車止めてよ降りたいんだよ家帰りたいんだよ
早すぎるし
無理だってわかってるよ
だって電車止めたことなんてないもん

Singing stop this train I want to get off and go home again
I can't take this speed it's moving in
I know I can't
Cause now I see I'll never stop this train

(think I got 'em now)

2010/03/09

ありがとうの日

3月9日,ありがとうの日。
あなたは誰に感謝しますか。

僕は,不安なとき,きついとき,焦っているとき,諦めそうなとき,ぐずぐずしてるとき,今怒ったらどれだけ楽だろうと思っているとき,思った通りのことができなくてしょげているとき,どこかで道を間違えたのだろうかと思うとき,全然考え方が噛みあわなくて明後日な方向に進みそうなとき,どうにも話が盛り上がらないとき,途方に暮れているとき,虚勢を張っているとき,何をしたかったのかわからなくなってきたとき,

まるで誰かが遣わせたかのように急にやってきて,そっと支えてくれる,今まで出会った,信頼しようと思える,人,不思議といつも同じ人とは限らないのが好きなのだけれど,

うまく言えなくて,怒らせてしまったり,イライラさせてしまったり,なんだかな~って思わせているのがわかっているのだけどなかなかうまく対処できなくて,でもまた声かけてくれて,

大丈夫,大切な人間は,一緒にいた場所から去ったあとにも残ってくれる人だ,なんて,

なにいっているのかわからなくなってきて,お腹がすいてきてしまったから

見守ってくれるみなさん,さんきゅ。

2010/03/08

田舎のネズミ都会のネズミ

昔どこかで読んだ気がする,このような題名の童話を。
アナトールのチーズなんたらではなかった気がする。
チャーリーのチョコレート何たらでもなかった気がする。
レミーのなんたらレストランでもなかった気がする。

まあいいのだ。


都心の電車に乗ると,がりがりにやせた血色の悪いネズミたちが夜も寝ないでじゃれているように見えてきたのだ。かわいそうにあちこち穴が開いた服を着て素肌が見えてしまっている。

肥えた田舎のネズミは,どぶの中よりも山の中にいたほうがいいんじゃないかと思ってしまう。

小さな頃に読んだ童話はこんなような話だった気がする。
田舎に住んでいるネズミに手紙が来た。都会に移り住んだ古い友人からだった。都会は素晴らしいよ,ぜひ一度あそびに来てみてくれ。
そんな手紙を受けて,田舎のネズミは都会のネズミを訪ねることにした。
都会のネズミを尋ねると,よく来たね,お腹が減っただろう,まあここのチーズでも食べたらどうだい,と声をかけられた。
田舎のネズミはそのチーズを食べて驚いた。田舎では食べたことがない美味しいチーズだった。
田舎のネズミはしみじみといった,都会は素晴らしいところだねえ。それで君はどんな生活をしているのだい。
すると突然,都会のネズミが叫んだ。危ない,隠れた。
影に身を隠してみていると,他のネズミが人間にフライパンでひっぱたかれて犠牲となっていた。
人間が去ると,もう大丈夫だよと都会のネズミは言った。
田舎のネズミは,どきどきしたねえ,といいながら,これも美味しそうだねと別のチーズに手を伸ばそうとした。すると都会のネズミは慌ててて言った。それは毒入りチーズだ。人間の罠だから食べてはいけないよ。

田舎のネズミはため息をついて言った。

都会は確かに素晴らしいところなのかも知れない。でも僕には些か居心地が悪いよ。食べ物は悪くてもいい。もう少し,のびのびと行きられる方が僕は幸せだ。

そういって,田舎のネズミは帰っていった。

2010/03/07

挑戦

多くの学生が履歴書に書くキーワード,それは「挑戦」。
きっと多くの採用担当者は,またか,と思いながらも,その書類を「可」のほうに通すのだ。

我々は,予想されたことが起こるとまたか,と思いながらも予想外のことは拒絶しようとする傾向がある。そういった習慣じみた作業が好きだ。

最近挑戦が足りないと思う。

挑戦というのは難しい。
やると決めるまでが挑戦で,やると決めたらもうそれは挑戦ではなくノルマになる。ノルマになると挑戦という言葉が持っていた輝きは急速に薄れるように思う。だがそれでもやはりそれはまだ挑戦の一部なのだろう。挑戦というのは長丁場だ。

時間の要素は忘れがち。

我々は生まれながらにして,生という長い長い挑戦に挑んでいるのだ。と,カッコつけて締めくくろうとするが,これもまた挑戦。

2010/03/06

トマト缶

トマト缶セール。1缶99円が89円,1ケース24缶だとさらに3%OFF。
閉店の音楽なってから10分迷って,3缶買った。

ああ。ケチくさい。

言い訳させてもらえば,料理が浮かべば箱買いしましたよ。

でも,トマトスープしか浮かばなかったんです。

2010/03/05

ブレ

ブレるとだめなんだって,前の首相が言ってた気がする。
でも,どの世界も自分に関係ありそうな気がして,ふらふらするのもまたいいような気がする。
一番大事なのはどこでもやっていけること。
そのために必要なのはなんだろう。

羽を広げられる環境だ。

バタバタバタバタ。

そういえば,動物には,友達に会いに行くということはあるのだろうか。
感動ものの映画では,仲間と寄り添う瞬間はあるけれど。
久しぶりに犬にあったときに大喜びしてたりするのを見るとそんなこともありそうな気がするが,そもそも,彼らには自由がない。

カラスのパー君が,隣町のピーちゃんに世間話しに行ったとか,なんだかありそうな気もする。
カラスの世間ってどれくらい狭いのかな。

2010/03/04

ふと寂しくなる瞬間

そんな瞬間が,実は一番大切なんじゃないかと思う。
人の中にいたり,やらなければいけないことに追われていたりすると寂しさは感じにくい。
だがふと寂しくなる瞬間,昨日の自分と明日の自分に見つめられて身動きが取れなくなる。
一文字打つのに数時間かかって,言葉なんていらないことに気づく。

寂しいと感じられるのは一人になれているからで,そして何かに飢えている。これは最高の贅沢だ。

2010/03/03

桃の節句

今日は桃の節句である。ひな祭り。男としては特にすることがない日なのだが,さり気なく金平糖を買ってしまいそうだった。

それはさておき,今日は歩いた。
いつも自転車で走っている道を歩いてみた。
妙に詩碑が多くある。群馬では萩原朔太郎が地元民だったこともあり,朔太郎の碑や,その他詩人の碑も沢山置いている。知ってはいたのだが,読んでみようと思ったのは2度目だった。

2度目。その意味するところは,碑の存在を知ってすぐに興味を抱き見てみたところたいしていい詩ではなかったのでそのまま興味を失って数カ月ということである。

2度目のチャンスはこのようなふとしたきっかけでやってくるのだ。

そこにあったのは,いい詩だった。一発でタイトル,作者,詩の内容,すべてを覚えてしまえると錯覚したほどだ。だからこそここで紹介できなくなってしまった。つまり,もうわすれてしまったのだ。それほどに最近感動から解き放たれるのが早い。

これは困ったことだ。

どうしてこのようなことになるのか。その分析をすると,また誰も考えもしないであろう明後日な仮説を立てることになってしまうだろう。だが,そういって我慢できるほどいい子でもないのだ。

感動を簡単に自分の言葉や経験に置き換えてしまおうとするからに違いない。新しい感動を,過去のものとして捉えてしまう。そうなると,どこかにあった過去の感動の中にまぎれてしまって思い出せなくなる。そして,すべて自分が主人公になって,その感動を与えたもの自身の存在を忘れていってしまう。

そんなことなのではないだろうか。
ひょっとしたらボケが始まってるとか,あまりに本物に出会うことが少なくなってたいしてよくないものにまで感動するようになったとか,他の可能性もありそうだ。

はあ。いつまでも本題に入れない。いやしかし神は細部に宿るのだ。本題はつまらない。その他の部分が面白い。世の中そんなものだ。

その詩の内容というのは,あたし平凡になりました。うそです最初から平凡でした。平凡だから,平凡じゃないかもしれないと強がってるだけでした。そんな平凡な女でした。

みたいなものだったのだ。

平凡だから平凡じゃないと言い張るなんてあたりは,ギクッとするところがあったりして,最初からそうだったんだよと告白するあたりも平凡な発想でこれもまた平凡な心を表しているのだ。全部仕組まれてる。何となくしっくりきてしまった俺まで平凡だといわれているようで,実に困った。うそです最初から平凡でした。すみません。という風に,いつの間にか取り込まれて雁字搦めになり,詩碑の前で身動きが取れなくなった。

こういうときは声をだすといい。

「あんぽんたん」

自ら発したこの一言で私は解き放たれ,再び歩き始めたのだ。

するとまた詩碑がある。

どれどれと読んでみると,今度はつまらない。ところが不思議なことにこの詩の名前は覚えているのだ。「心理」。どうなっているのだ。内容は当然覚えていない。

あまりにひどい覚え方なので,ショックのあまり,詩碑を色々調べてみた。すると,あるではないか町田康の詩碑が。

今度はこれを見つけに旅にでます。

2010/03/02

キャベッジ

いやまあ今夜は酔っぱらいですからどうでもいいことをいってても許してくださいな。
どうして英語はカッコつけてるんだろうと思うのですよ。
なぜキャベツをキャベッジ!というのですか。
なぜトマトをトメイトーというのですか。
なんできゅうりをキューカンバーっていうのですか,キューまでしかあってないじゃないですか。
なぜ馬鈴薯をポテイトウというのですか。せめてジャーゲイモーにしてくださいよ。
パイナップルだって,パイナポーじゃ,グリコやったら5歩しか進めないでしょう。しかも「ー」を一文字にしてですよ。まあチョコレートをチヨコレイトって数えるから大丈夫だけど。パイナポウっていうからさ。

そういやどうして,チヨコレイトと,パイナツプルと,グリコなんだろう。グから始まる食べ物って,「ぐみ」じゃあ二文字だしなあ。でもグレイプフルウツだったら結構進めるんだけどなあ。チだって「チキンナンバン」とかのほうが美味しいんじゃないかと思うのだけれど。パだって「パンナコツタ」でもいいのに。

ごめんなさい。

2010/03/01

カッコいい爺さんたち

最近電車に乗っても,席を譲れない。
ひとえに親切心がなくなってきたといわれてしまえばそれまでなのだが,他にも原因が有るのではないかといいたい。
元気な年寄りが多いということだ。
背筋をぴっと伸ばしてちょい悪な服を来た白髪の爺さんが乗ってくる。
さて,その爺さんに席を譲るとなると,,お前はいくらカッコつけても,爺さんなんだよ。だから俺が席を譲ってやるんだ。爺さんは静かに席に座ってな,と言わんばかりになってしまうのではないかという気がしてならない。

なんとなく,相手のメンツを気にして席を譲れない。

ちょい悪爺さんはこんなタイプが多いのだろうか。
無理してかっこつけてたから,席を譲ってくれてありがとうな人。本当の老紳士で,譲られた席に座るにもかっこいい人。頑張ってカッコつけてるんだから台無するようなことをして欲しくない人,まだまだ自分は若いのだから席を譲られるなんてけしからんと思っている人。

メンツを潰す優しさは優しさではないのではないかと思う。
少し前になってしまうが,高橋が銅メダルをとって,良かったねというのは,優しさとはいい切れないと思ってしまった。やっぱり,惜しかったねといってやりたい。彼に対して,頑張って銅の力しかないなんていいたくない。


だからみなさん,ぼくが,どこかで妥協しそうになってたら,こういってくださいな。
お前そんなのでいいの?って

認めてくれている人ほど認めてくれない。
僕はちょっと古い頭なのでまだまだそんなことを考えてしまう。