群馬では,夕立がざっと降る。
雷がなって,土砂っと雨が振って,そして,止んで,雲が開けて明るい空が見えて,涼しい風が入ってくる。
2011/06/19
カラス
夜家に帰ると,家の前の電線にカラスがいる。
そのカラスは,気づいたときにはそこにいた。
そのうち,カラスが2羽になった。
2羽の距離が気になって,毎晩楽しみだった。縮まったりまた遠ざかったり,何があったか考えるだけでも楽しかった。
雨の日はいない。きっとどこかで雨やどりしているのだろう。それもまた想像が膨らんだ。
カップルに違いない。
ある日,カラスが1羽になった。
振られたのだろうか。
なんとなく寂しげに,電線に止まっている。
そのうち,電線にいたりいなかったりするようになった。
1羽しかいないんじゃ,家の前の電線にいる必要もないだろう。グレたら困る。そんなことを考えながら,今度は僕が少し寂しかった。
ところがある日,車を止めてドアを開けたら,カラスが2羽飛んでいくのが見えた。
僕の頭には一気に違うストーリーが出来上がった。
カラスは,毎晩,もう1羽が迎えに来るのを待っていたのだ。
パートナーが迎えに来ると,2羽で夜な夜などこかに遊びにいっていたのだ。
僕が見かけない日は,僕よりも早く相手が迎えに来た日。
それじゃあ明日から,カラスがいるときは,その子は待ち合わせ。相手が来るのをうずうずしながらまってる。カラスがいないときは,もう一緒にあそびに出かけた日。
どっちにしたって,なんだか幸せそうだ。
そのカラスは,気づいたときにはそこにいた。
そのうち,カラスが2羽になった。
2羽の距離が気になって,毎晩楽しみだった。縮まったりまた遠ざかったり,何があったか考えるだけでも楽しかった。
雨の日はいない。きっとどこかで雨やどりしているのだろう。それもまた想像が膨らんだ。
カップルに違いない。
ある日,カラスが1羽になった。
振られたのだろうか。
なんとなく寂しげに,電線に止まっている。
そのうち,電線にいたりいなかったりするようになった。
1羽しかいないんじゃ,家の前の電線にいる必要もないだろう。グレたら困る。そんなことを考えながら,今度は僕が少し寂しかった。
ところがある日,車を止めてドアを開けたら,カラスが2羽飛んでいくのが見えた。
僕の頭には一気に違うストーリーが出来上がった。
カラスは,毎晩,もう1羽が迎えに来るのを待っていたのだ。
パートナーが迎えに来ると,2羽で夜な夜などこかに遊びにいっていたのだ。
僕が見かけない日は,僕よりも早く相手が迎えに来た日。
それじゃあ明日から,カラスがいるときは,その子は待ち合わせ。相手が来るのをうずうずしながらまってる。カラスがいないときは,もう一緒にあそびに出かけた日。
どっちにしたって,なんだか幸せそうだ。
2011/06/12
2011/06/05
2011/06/04
さて6月だ
今日は虫の日。ム(6)シ(4)。たらりらん。
朝,目覚ましがわりにラジオをかけている。
正確に言うと,朝はなかなか起きられないので,目覚まし時計と,携帯のアラームと,ラジオの,三つをセットしている。
それぞれ時間が少しズレているので,まず,ラジオが流れ,そして目覚ましがなり,携帯のアラームがなる。
そして携帯のアラームを消して,目覚ましを消して,そうすると,携帯アラームがスヌーズになっているのでまたなりだして,それをまた消して,そうすると,目覚まし時計がスヌーズでまたなりだすのでそれを消して,また携帯がなって,携帯を消して,目覚ましがなって,目覚ましを消して,暫くこれを繰り返すと,目覚ましが諦めてならなくなるので,漸くほっとして一寝入りしようとすると,また携帯アラームがなるので,仕方なく起きて,スヌーズを切って,流れてくるラジオが初めて聞こえてくるのである。
だが不思議なことに,休日になると,最初のラジオで目が覚めて,目覚ましをスヌーズごときって,携帯もスヌーズごときって,ラジオをじっくり聞いてしまう。
これがまた,休日はいつもと番組が違って,ついつい聞き入ってしまう興味深い話だったりする。誰だか知らない人が,何処かで,興味すら持ったこともなかったような事をテーマに,楽しそうに講演しているラジオ番組なのだ。
やっぱり,楽しそうに話す,という事はとても重要だ。
今日聞いたのは,ドリームマップとかいう話。その講演の講師の人は,子供に夢を地図の形で書かせよう,ということで,小学校に行ってドリームマップを書かせた。担任の先生は,グズの子が一人いますが,適当に流してくれれば結構ですと言っていた。しかしその講師は,あの手この手でなんとか夢の地図を書かせた。
その子の夢はラーメン屋。その夢の地図の発表もグズグズで,クラスのみんなからはヤジが飛んだ。お前のラーメンなんか伸びてるに決まってる,マズイに決まってるだろー。
だが,誰を呼びたい?と聞かれてそのグズはこう答えた。
「クラスのみんな。」
クラスは一瞬シーンとした。
そして,一番ヤジを飛ばしていた子が言った。
「お前のラーメン屋行ってやるよ。」そしてクラスのみんなもそれに続いた。
こどもって素晴らしいですね,という話なのだが,この話を聞いていてベッドの中で涙した。
夢でも何でも,ベッドの中のことはベッドから出るとどんどん忘れていく。だから,忘れないうちに。
朝,目覚ましがわりにラジオをかけている。
正確に言うと,朝はなかなか起きられないので,目覚まし時計と,携帯のアラームと,ラジオの,三つをセットしている。
それぞれ時間が少しズレているので,まず,ラジオが流れ,そして目覚ましがなり,携帯のアラームがなる。
そして携帯のアラームを消して,目覚ましを消して,そうすると,携帯アラームがスヌーズになっているのでまたなりだして,それをまた消して,そうすると,目覚まし時計がスヌーズでまたなりだすのでそれを消して,また携帯がなって,携帯を消して,目覚ましがなって,目覚ましを消して,暫くこれを繰り返すと,目覚ましが諦めてならなくなるので,漸くほっとして一寝入りしようとすると,また携帯アラームがなるので,仕方なく起きて,スヌーズを切って,流れてくるラジオが初めて聞こえてくるのである。
だが不思議なことに,休日になると,最初のラジオで目が覚めて,目覚ましをスヌーズごときって,携帯もスヌーズごときって,ラジオをじっくり聞いてしまう。
これがまた,休日はいつもと番組が違って,ついつい聞き入ってしまう興味深い話だったりする。誰だか知らない人が,何処かで,興味すら持ったこともなかったような事をテーマに,楽しそうに講演しているラジオ番組なのだ。
やっぱり,楽しそうに話す,という事はとても重要だ。
今日聞いたのは,ドリームマップとかいう話。その講演の講師の人は,子供に夢を地図の形で書かせよう,ということで,小学校に行ってドリームマップを書かせた。担任の先生は,グズの子が一人いますが,適当に流してくれれば結構ですと言っていた。しかしその講師は,あの手この手でなんとか夢の地図を書かせた。
その子の夢はラーメン屋。その夢の地図の発表もグズグズで,クラスのみんなからはヤジが飛んだ。お前のラーメンなんか伸びてるに決まってる,マズイに決まってるだろー。
だが,誰を呼びたい?と聞かれてそのグズはこう答えた。
「クラスのみんな。」
クラスは一瞬シーンとした。
そして,一番ヤジを飛ばしていた子が言った。
「お前のラーメン屋行ってやるよ。」そしてクラスのみんなもそれに続いた。
こどもって素晴らしいですね,という話なのだが,この話を聞いていてベッドの中で涙した。
夢でも何でも,ベッドの中のことはベッドから出るとどんどん忘れていく。だから,忘れないうちに。
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