2012/11/19

夜道で哲学

夜道を歩くと妙に哲学してしまう。
少し前,山の中で酔っ払って,満天の夜空を見ていたとき,「オリオン座の真ん中の星はもう無いんだって。今見えているのは残像だってさ」なんて言っている人がいた。
よくよく考えればロマンチックな話だ。
だけど,今日哲学しながら考えていた僕は,こう答えたんだろうと思う。
「今見えているものがもう無くなっているだなんて,いつものことじゃないか」。
今日の僕は,昨日までの僕によって形作られているけど,昨日までの僕はもうここにはいない。なんてことをぐるぐるぐるぐる考えていたのである。

ロイヤーメンタリング



シンプソン事件などで刑事弁護人と勤めた人の本らしい。
かなり示唆に富むエッセーが多い。アメリカが舞台で書かれているが,日本にも当てはまることが多数ある。
弁護士とはどういう職業なのか。どういう弁護士がいるのか,どういう弁護士を目指すのか,好き嫌いとか評価とか,何なのか,刑事事件を扱うというのはどういうことなのか,などなど考えさせられる。
仕事に埋もれて本質を忘れてはいけない。

2012/10/28

ハーバード流交渉術 必ず「望む結果」を引き出せる!


三笠書房の物は前に読んだことがあったが,実際に交渉毎が増えるようになったため,他の訳で読み直してみた。
個々に書かれたことを心がけながら交渉を行うようにしたい。今までの交渉ごとでうまくいったのは,確かに個々に書かれていることのいくつかが自然と出来たから。逆に苦しんだのは書いてあるのが出来なかったから。まだまだだ。

証人尋問ノート―30問30答


証人尋問のエッセンスが書いてある本。
作者を気にせず買ったが,群馬で知っている先生だった。今度サインでももらいに行こうか。
証人尋問が楽しめるレベルに早くなりたい。

2012/10/25

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー


学生時代を思い出し,やっぱり気合いで乗り切るしかないな,と思うに至った。

ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由


ある魅力的な先輩が読んだというのを知って,自分も買って読みました。面白かった。さて,どうやって自分に反映するかが問題。

2012/10/21

評決



これも50円で借りられた。スティングに出ていたポールニューマン,若いときもかっこいいが,年取ってからの方がかっこいい。考えさせられた。訴訟とは何なのか。弱者が強者に勝つチャンスというような言葉。陪審員制度に対する信頼。弁護士は金銭的な損得ばかり考えているのか,とか。

スティング


ずっと前,誰かに観て欲しいと言われたような気がした。それをふと思い出した。50円で借りられたので,観ることにした。
まず,スーツってこういう衣装だったのかと目から鱗。
そして何でこんな古い映画にブラッドピットが出ているの?というくらいのロバートレッドフォード。
そして予想外に面白い。音楽軽快。完全にだまされた。世の中の見方が少し変わった。

大局観-羽生善治



言わずと知れた将棋の名人。とはいうものの,実は将棋なんて中学の時に6手で負けて以来,触れたこともないゲーム。名人といわれても,何がどう名人なのか実はよく知らない。一冊読めば秘密がわかるかと思った。先を読むとか,どういう心の動きになるのかとか,ほほうと思わされる。将棋が好きな人が書けば,将棋が面白そうに見えてくる。それでついアプリをダウンロードしてしまった。ところがコマの動かし方すら忘れていた。

2012/10/17

先日の出来事

俺の本気ってこの程度だったのか,と身にしみて感じた。これは本気でがんばらないといけないなあ,と思った。

少し疲れたため,真夜中に走った。音楽を聴きながら。暗い方くらい方へと走っていくと,どんどん星がきれいに見えるようになっていった。星がきれいだなあ,暗闇に突き進むことで分かることもあるのだなあ,と思った。ふと,昨年の今頃,同じことを書いているような気がした。

一年という時の流れが,螺旋のように進んでゆく。

2012/10/06

上達の法則



これもまた古本100円で買った割に勉強になった。
スランプとか,モチベーションとか,勘とか感覚とか。

2012/10/03

なぜ弁護士はウラを即座に見抜けるのか? -本



下らない本だろうと思いつつ古本で買ったが,意外と参考になることが色々書いてあった。
怒鳴られても小さな声で法的帰結を伝える。ハートが問題。等々。

2012/09/04

賞味期限の日

月に1回くらいだろうか,私には「賞味期限の日」がある。
特に決まり決まった日というわけではない。
買い物に行く気がしないとき,冷蔵庫の中をあさるだけの話である。
そして賞味期限が切れた食べ物を探し出して,「ああそういえばこれ買ったな」と思いつつ,勇気を出して料理するのである。本当に腐ったものは別だが。
そういうときは結構豪勢な料理ができる。そして,食べるときも気合いが入るのである。これを食べても腹をこわさないぞ,と心に誓うのである。
腹をこわしそうだったら一口でやめようと,全身全霊で自分の下に神経を集中させ,最初の一口を食べるのだ。

たいがいはどうということのない,ただの料理である。

半透明になりひび割れだらけの生卵が出てきた。ところがこれは賞味期限を切れて4日しか経っていないのである。これは過去の経験からしてもおかしな話だ。思わず電気にすかして中を確認したが,ひよこの形は見えなかった。だが,過去の経験に引きずられると目の前の現実を見誤るのは世界の歴史が証明している。そういうわけで,そっと捨てたのである。

2012/09/03

赤城のムカデの昔話

昔,群馬の赤城山に神様がいました。赤城山の神様には,ムカデの部下がいました。
栃木の日光にも神様がいました。日光の神様にはヘビの部下がいました。
赤城と日光は隣同士だったので,交易がありました。赤城のムカデは,蚕から生糸渡されて,日光に売りに行きました。そしてムカデは,帰りに湯葉を買って帰ったのでした。
ところがある日,ムカデが日光で生糸を売った帰り,中禅寺湖で一休みしていると,酔っ払ったヘビが意地悪なことを言いました。
「おまえの足は何本あるんだ。わらじを履いている内に一日終わってしまいそうだな。」
ムカデは顔を真っ赤にして答えました。
「おまえなんか足がないから履きたい靴も履けないじゃないか」
すると,酔っ払ったヘビは怒り出しました。
ヘビは,「そういうのは差別って言うんだぞ。許さない。」
といって,ムカデの足をみんな食いちぎってしまいました。
ムカデは動くことができなくなり,かわいそうに死んでしまいました。
ムカデが日光で死んだと聞いたので,ムカデの家族たちは中禅寺湖でお葬式をしてやろうという話になりました。そして,おばあさんのムカデやら,赤ん坊のムカデまで,13人で4日かけて中禅寺湖までやってきました。そして,お葬式をしようとすると,あちこちからヘビが集まってきて言いました。
「ここはうちの領土だから,よそ者は勝手に葬式をしてはいけない」というのです。
ヘビの言葉はなまりがひどく,ムカデにはよくわかりませんでした。けれども,ヘビのみんなが舌を出しながらシューシュー言っていました。
ムカデは,お葬式をあげることもできず,また4日かけて赤城に帰ってきました。
ムカデのおばあさんは,長旅に疲れ,葬式もできなかったので気が滅入ってしまい,寝たきりになってしまいました。
そこで,ムカデの家族は赤城の神様に相談に行きました。
赤城の神様は,「よしわかった。元はといえば,中禅寺湖はこちらの領土だ。ヘビがたくさん住み始めたからそっとしてあるだけなのだ。日光の神様に中禅寺湖はこちらの領土だという手紙を送ってやろう。」
といいました。そして,手紙を送りました「中禅寺湖はうちの領土だ。ムカデに葬式をやらせないというのはどういうことだ」
すると,日光の神様から手紙が帰ってきました。
「中禅寺湖はうちの領土です。ムカデが葬式をするなら許可をもらってください。」
それを読んで,赤城の神様は怒りました。
「中禅寺湖はうちの領土だ。ヘビの奴らには痛い目に遭わせなきゃならん」
赤城の神様は,ムカデの部下を呼び集め,日光に攻め入る準備をしました。ムカデたちは,緑の鎧をつけて,赤い兜をかぶって,足にはしっかりわらじを履いて準備をしました。
日光のヘビたちも,準備をしましたが,もともとつるつるの肌のため,鎧も甲もありませんでした。
日光の神様は,困り果てました。このままでは負けてしまいます。そこで,援軍を頼むことにしました。
日光の神様は,ヘビたちに「援軍がくるまでがんばってくれ」と言い残し,鹿に化けて出かけてしまいました。ヘビたちは,「肝心なときに逃げ出すんじゃどうしようもない神様だ」と言いながら,ムカデたちに立ち向かいました。

ムカデの大群は,「足を切られ殺されたムカデの敵を討とう」と,神様を先頭に真っ赤な顔をして鎧甲をじゃらじゃら鳴らしながら押し寄せました。対するヘビは,つるつるの体でとぐろを巻いて待ち受けました。両軍向かい合ったところで,赤城の神様が突進しました。そして両軍の戦争が始まったのです。その地はいまは「戦場ヶ原」と言われています。
ムカデの大群は,ヘビたちを次々とかみ殺しました。蛇も毒の牙で立ち向かいました。どちらも血だらけになって戦いました。

そのころ,鹿になった日光の神様は,猿丸という猟師を見つけました。そこで猿丸の前に出ていきました。猿丸は,獲物を見つけたと思い,弓を構えました。しかし鹿は,あとちょっとのところで逃げてしまいます。猿丸は鹿を追いかけて,日光の山の上にやってきました。
すると,ムカデの大群と,蛇の大群が戦争をしているではありませんか。「これはすごい」と猿丸は立ち尽くしました。
すると,鹿から元に戻った日光の神様がいいました。「私はヘビの軍隊の神様ですが,どうにも勝てそうにありません。力を貸してくれませんか。」
猿丸は,自分の弓の腕を見せてやろうという気になりました。そこで「よしわかった」といい,ムカデの大群で一番大きなムカデの左目をめがけて矢を放ちました。

矢は見事にムカデの左目に当たりました。傷を受けたムカデは赤城の神様でした。
赤城の神様は「やられた」と言って,引き返してしまいました。ムカデの大群も,神様が帰ってしまったので,一緒に帰ることにしました。ムカデは帰りに,沼で血のついた体を洗い流しました。その沼は,いまは「赤沼」と言われています。

赤城の神様は,目の傷を治すために,群馬の温泉にやってきました。その温泉は,「負神温泉」と言われ,いつの間にか「老神温泉」と名前が変わりました。傷を負ったムカデの兵隊も,一緒に温泉に入り,傷を治したと言うことです。

実は猟師の猿丸は,群馬の岩代国の出身でした。赤城の神様に弓を向けてしまったことを知って後悔しました。
「おくやまに もみぢふみわけ なくしかの こゑきくときぞ あきはかなしき」という歌を歌いました。「紅葉を踏み分けて山奥にやってきた。鹿の鳴き声を聞いた。なんて悲しい秋なんだろう」という意味です。猿丸は,この歌を歌って,旅に出てしまいました。この歌は,百人一首に載っています。


昔の話です。

2012/09/02

高崎観音ジョギング

昨日は,昼寝をしたところ,6時になってしまった。
せっかくの休みなので,体を動かそうと思い,高崎観音までジョギングすることにした。
高崎観音までは約5キロ。ちょうどいい距離だ。身軽に,家の鍵だけ以て出かけた。
高崎観音は,観音山の山の上にある大きな観音様で,夜になるとライトアップされる。17号から見えるので群馬に詳しくない人でも知っているかもしれない。
のんびり走っていると,6時半ころ観音様に着いた。そのまま来た道を帰るのもつまらないと思い,たぶん,ここを行けば麓まで行けるだろうという道を走り始めた。
ところがこれが間違いだった。
どんどん日が暮れてくる。そして,山道に街頭はほとんどない。車もたまに通り過ぎる程度。たまに通り過ぎる車のヘッドライトがむしろ怖い。みるみる視界が狭くなり,薄暗く,車道の端の白い線が見える程度。それも所々消えている。たぶん,落ち葉がたまっているのだろう。木陰になって余計暗い。
しばらく走って,迷ったことに気づく。こんな時に限って携帯はない。地図は見れない。走れば案内板に出会うはず。そうおもってしばらく走った。しかし,車できたときも通ったことのない道。すなわち初めての道。そして暗くて案内板が見えない。
あきらめて引き返した,来た道を。敗北を抱きしめて。ようやく分かる道まで出てきた。
こんな暗闇を走っている人は他にはいない。やはり時間を間違えたのだ。今度は昼間に来よう。そう思って暗闇を走っていたら,老人が普通に散歩をしていた。暗闇の山の中を。

自分はまだ若造だと思った。

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

城山三郎が訳しているというので,これはきっと元気づけられるに違いないと思った。
就職してから会社経営をするようになるまでにおこる数々の悩みについて,アドバイスするというもの。
ついつい読み進めたくなってしまって,かなり早く読み終わった。

2012/08/15

三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

親戚宅で観た。
三銃士という名の全く違う映画だろう。
ラピュタのようなシーンや,どこかで観たことのあるシーンがたくさんあったが,ぷっといいつつ最後までテレビの前から離れられなかった。

著作権を主張したら,等と思ったが,なんとなくラピュタももとはスイフトのガリバー旅行記から引っ張ってきているわけだし,アニメのシーンもどこかから引っ張ってきているかも知れないし,なんともいえないなあと思い,深く考えずに楽しむことにした。
楽しいかどうか,それが一番重要だ。

2012/08/12

外国語学習の科学ー第二外国語習得論とは何か

少し前に読みました。読み終えた直後は,そうだ,語学をやろう。と思ったものの,最近はNHKラジオを車で流しているだけです。
日々の生活に追われ,夢を追い求めることを忘れるのはよくないことです。好きなら,続けようと思います。


労働法入門-水野勇一郎

この夏の課題図書の一つ。
忙しくてあまり本を読まなくなってしまったのはよくないことだ。
労働法の大枠を理解するのにとてもよい。
ひょっとしてと思い,調べることは簡単。しかし,ひょっとして,と思えないと調べることもできない。これは大枠を理解できているかで決まる部分が結構あると思っている。
使用者,労働者のどちらの立場に立つわけでもなく,何を目指して立法されたのかから書いているため,非常に読みやすい。


2012/05/20

休日-散財

今日は,ぷらぷらと車を走らせ,買い物しました。
まずはタイヤ。さんざん悩んで車のタイヤを買いました。これはすり減っていたから,しかたない。
そして,グラス。フランフランで,割ったグラスの敵を討ちました。
最後に,ペン。
あり得なかった。これは,見逃すことができなかった。
高崎イオンモールの改装セールで,ペリカンのスーレベーン400と思われる万年筆が,なんと,約60パーセントオフで売っていたのである。他にもいくつか,かなり買いと思われるペンが,5割から6割引で販売。しかしまったく見向きもされていない。なんてこった。
と,隣でキャラクターものの文房具を買おうとだだをこねる子どもを尻目に,やばい,やばい,と地団駄をふんで大騒ぎして買ってしまったのである。
妻に冷たい目で見られながら。

2012/05/19

疲れ目

疲れ目というと,目がしょぼしょぼすることなのだろうか。
僕の場合は,左目が二重を通り越して三重くらいになると,疲れ目である。別に目はしょぼしょぼしない。
そうなることは,自分でも忘れていた。しかし周りは気づいていた。

2012/04/24

とんかつ神話

風邪を引いたときはとんかつ。
試合の前の日はとんかつ。
疲れたときはとんかつ。
弁当迷ったときはとんかつ。
というわけで,なぜか無性にとんかつが食いたくなったのである。自炊するようになってからとんかつを食べる機会がほとんどなかったというのに,無性に食いたくなったのだ。
そんなわけで,土曜とんかつを食って風邪を治してマラソンに備えたはずだったのだが,
日曜,マラソンで疲れ切ってとんかつを食い,そして寝込み,
月曜,とんかつは我慢して,そして今日,ショウガ焼きで我慢したのである。
おかげで風邪はかなりよくなった。

ところで前橋シティマラソンはあまりに無残な結果だった。毎度のことながら15キロを過ぎてからが地獄である。寒気がするわ,呼吸が小刻みになるわ,次々と抜かれるわ,もういやだと思いながら,走ったり歩いたりしていたところ,沿道で「2時間間に合うよ」と言っている人がいた。正直,もうタイムなんてどうでもいいと思っていたのに,その言葉を聞いた瞬間,「2時間オーバー?だったら走らないほうがましじゃないか」と泣きそうになった。そこで半べそかきながなら走って,狙ったかのように2時間00分,NETで1時間59分というタイムだったのである。
いつも走った後に思う。走り終わって爽快な気分だったためしがない。もう走るか。こんな思いするならもう走らない方がましだ,と思いつつ,こんなに悔しいなら走らないよりましだ,という思いもあったりして,それで,のど元過ぎた頃またエントリーしてしまうのである。たぶん。

2012/03/25

新しい憲法の話

スマホで青空文庫を読んでいたら,「新しい憲法の話」という本を見つけた。
旧文部省が終戦直後に作ったものらしい。
とてもわかりやすく憲法の基本理念が書いてある。
時間は過ぎて,様々な解釈やら不都合な現実やらが出てきたが,まずはスタートを思い返さないといけない。

君たちはどう生きるか-岩波文庫

君たちはどう生きるか(吉野源三郎)。いつだかわからないのだが,買ったらしい。ずっと本棚に置いてあった。
友人が,高校生と読書会をやるという。課題図書が「君たちはどう生きるか」だった。
これはいい機会だから読んでみた。ちまちま読むつもりだった。
ところが,面白い。一気に読んでしまった。珍しく,ベッドに持ち込んでまで読んでしまった。
あるべき生き方というのは,子どもの頃から知っていて,実はシンプルのなのだが,これがまた忘れがちというか目の前にある細々したことに心を奪われて,いつの間にやらその道からずれてしまっていたりする。こまめに初心に返る必要がある。

そして読書会。これもまた面白かった。高校生の感覚と,全く違う。
高校生と感覚が違うのは,成長の問題ではなくて,生きている世界が違う,というのか別の生き物,というのか,そういうものなのではないかと思った。
たとえば,高校生は定義をあまり気にしないが,大人になると「常識」だとか「普通」だとかいうと,それはいったい何を言うのさ,と気になってしまい,定義をいえ,となる。これは大人になると頭が固くなってしまって,議論の土台として使う言葉がしっかり固まっていないと先に進めないからではないのか。などといろいろ考えながら,空を見上げて星空。おひさしぶり。


2012/03/18

経済大国インドネシア

本屋でふと目にとまった。東南アジア,どこか面白そうなところはないか。日本と東南アジアを繋げる仕事ができたらいいのだが,と思っているわけだが,インドネシア,そういえばこの国は面白そうだとずっと思っていたが何も知らない。知っているのはジャカルタとイスラム国というのと人口が多いということくらいだったか。



読んでみると,なるほど新興国は経済成長が見込まれる,といってもそれは一生懸命努力して,政治,政策,経済,外交で悩みつつ成長していかなければならないわけで,将来有望と言われているだけでそれに甘んじていては成長できないまま取り残されてしまうリスクを背負っているのだ。インドネシアも浮き沈みはあったが,なんとか大きな幹ができてきたのでこれから進めるだろうという,自己啓発本のような内容で考えさせられてしまった。
それにしても,スカルノ,スハルト,ハビビ,ユドヨノなんてしばらく目にしなかった。スシロ・バンバン・ユドヨノという名前が面白くて騒いでいたのはいつだったろうか。

2012/03/13

ナンバ歩き

鞄を片手に歩いていると,時々「足引きずってない?大丈夫?」と言われることがある。
自分では足を引きずっているつもりなど毛頭ないのであるが,片手に鞄を持つからバランス悪くなりそのように見えるのだと思っていた。

ところが今日,鞄を持って「うー寒,うー寒」とつぶやきながら歩いていると,いつの間にやらナンバ歩きになっていることに気づいた。
ナンバ歩きというのは,同じ側の手と足が同時に出る歩き方。つまり右手右足が同時に出て,次に左手左足が同時に出る歩き方。普通は右手左足,左手右足が同時に出ているわけだが,相撲取りとか,侍なんかがやっていた歩き方なのである。ひょっとしたら古武道にはまっていた桑田真澄もナンバ歩きだったかもしれない。動物で言えば,ラクダの歩き方であって,馬の歩き方ではないのである。ちなみに,日本人の歩き方がナンバ歩きではなくなったのは明治時代の軍隊のせいだとかおかげだとか誰かから聞いたことがある。つまりは明治を挟んで歩き方がラクダから馬になったわけである。

とにもかくにも,右手右足が同時に出ると,ユラユラ揺れながら歩くことになるわけで,これで足を引きずって見えたのではないかと思った。などと思いながら歩いていたら,妙に気になってしまってナンバ歩きができなくなった後,今度は普通の歩き方までできなくなってしまったのである。むむむ。右,左,とつぶやきながら歩いて帰ってきたわけだが,這って帰らなかっただけ邯鄲の歩みのよりはましだ。しかし,いくら美しい歩き方ができなかったからと言って,普通の歩き方を忘れてしまって這ってきたというのは誇張にしすぎだと思っていたのだが,あながち嘘ではないかもしれないと思い直した。

2012/03/11

ジョギング,月世界旅行

久しぶりにジョギングしました。
近くにある群馬の森まで初めて行きました。
初めて行くので,道に迷いました。途中,引き返そうかとか,右に入ったところがゴールなんじゃないかとか,いろいろな誘惑がありました。結局,ひたすらまっすぐまっすぐ走って,最後に一回曲がれば着きました。最後まで走って分かりました。不安になると誘惑は増える。いいわけも増える。

群馬の森には,県立近代美術館があり
「陶酔のパリ・モンマルトル 1880-1910
-「シャ・ノワール(黒猫)」をめぐるキャバレー文化と芸術家たち-」
というのをやっていました。群馬の森に着いたらすぐ帰ろうと思っていたのですが,疲れや寒さ,久しぶりのアートに心惹かれてついつい観てしまいました。
作品群は非常にいいものでした。企画も,初めてのもので面白かった。
そして,「月世界旅行」の短編映画を初めて最初から最後まで観ました。
ポンキッキーズで和田アキ子の音楽に乗せて流れていたあの映画。月の顔に砲弾が突き刺さるあの映画。これはいい体験。

美術館を出ると雨。雨の中を走って帰りました。

行きよりも帰りの方が全然楽でした。
片道7キロ。行きはもっと長く感じました。
初めて行く道はいつもそう。不安だらけ,いつまでも着かないような気がする。そんなことを思い出しました。

2012/03/04

ラ・ロシュフコー箴言集


ネットで,ニートにお勧めする本10冊として紹介されていた。
まず,「箴言集」というのが読めない。ザンゲンか,カンゲンか,と思っていたのだが,ザンゲンは讒言,カンゲンは諌言,いずれも違う。というわけで,グーグルで調べた結果,シンゲンと読むらしい。
意味としては,格言みたいなものらしい。
1行くらいの文章で,ぐさっとささることを言う。
「我々は希望に従って約束し,怖気に従って約束を果たす」とか
「人は普通誉められるためにしか誉めない」とか,なるほど,と思ってしまうのである。
ほかにもいろいろあって,ああなるほど,自分で気づかなかったが実はこういうことだったのか,と隠れた自分の本性みたいなものを見せつけられたりしてずいぶんすっきりした。

2012/03/03

モーターサークルダイアリーズ



ギャオでやっていた。ずっと観ようと思っていた映画。
旅して,いろいろ感じて,迷いながら,力強く一歩ずつ進むんだよ若者は。

南米か。行ったことないな。いってみたい。飛行機酔いさえなんとかできれば。

2012/03/01

似てる顔

昨日,妻は実家でサッカーの日本VSウズベキスタン戦を観ていたらしい。
そして妻の家族みんなで,私は断然ウズベキスタン人顔だということで見解が一致したらしい。
更にいうには,中継を観た人なら,この気持ちはわかるはずだという。

確かにウズベキスタンでは一緒に行った友人たちの通訳と間違えられたけど。
ウズベキスタン料理もおいしかったけど。とてもいい国だったけど。

しまった

閏年に,2月29日に,何か投稿しようと思っていたのに,気がついたらもう3月1日じゃないか。

2012/02/18

2年目のスランプ

うまくいかない一週間だった。これは2年目のスランプだとかっこつけていいたいところだ。
だが,単純に,まだまだ勉強も経験も足りないだけだ。
というわけで,とりあえずコストコにいった。
そして,7000円も買い物しただけでなく,となりのスポーツショップでフットサルシューズを買ってしまった。

2012/02/07

うまい酒の作り方

日本酒と豆乳に砂糖を少し入れて,レンジでチン。うまい。以上

2012/01/29

プラダを着た悪魔


最近アーティスティックな体験が足りないと思い,借りてきて観た。

面白かった。"That's all."というのが,口癖になりそうだ。
まじめに考えさせられる面もあり,笑って流してしまう面もあり,深くも浅くも読めるのはいい。

観ていて,ほほーと唸らされたシーンの一つ。主人公が二つのベルトの同じにしか見えないと笑ったのを編集長が激怒し,主人公が着ているブルーのセーターを,「あなたはファッションなんかに興味ないとそのセーターを選んだのかもしれないけれど,そのセーターの青は,何年も前に私が選んだものがブームになってあちこちで作られ,巡り巡ってその安物セーターの色になったのよ」というようなことをいっていたシーン。

興味ない,関係ない,等と思っていても,何かしらの選択をしてしまっている。世の中のほとんどは既製品。

蘇我で受けた刺激

昨日は,生まれて初めて千葉の蘇我に行きました。高校の友人宅で,何人かで飲みました。
蘇我というと,蘇我入鹿・大化の改新ということしか思い浮かばず,どうして「いるか」なんだろうとか,中臣鎌足を「なかとみのかたまり」などと読んで笑っていた子供の頃を思い出すわけです。だから,京葉線のサインボードに「蘇我」と書いてあると,タイムトレインに乗ってどこか異次元に行ってしまうのではないかという一抹の不安がよぎりました。ついてみれば,何のことはないただの街,いや,やはりどこに行っても街というのは何か違う。ようやくそんなことに気づき始めて,見知らぬ土地に行くこと自体,一つの楽しみになっています。

友人たちは,だいたいは業界が違うし,みんな高校の時のままの地頭の良さで,それぞれの世界でがんばっていていい刺激を受けました。安住していてはこいつらにおいて行かれる,というよりも,そもそも高校の時からいつまでも追い抜けないこいつらの背中を見てきたんだということを思い出しました。

今日は,懲りもせず再びTOEICを受けてきました。前回久しぶりに受けたら,あまりに成績が悪かったので,勢い余って申し込んでしまったのでした。前回は勉強をしなかったから仕方がない,今度こそしっかり勉強していい成績を取ってやろうと,申し込んだときは思っていました。しかし,前回と同じように,前日夜になって慌てて参考書を引っ張り出し泣きそうになりながらざっと目を通し,当日受験会場で「ああ,勉強しておけばよかった」という後悔の念に苛まれながら,単語帳をぺらぺらめくって最後の悪あがきをするのでした。

思い出してみると,学生時代に受けたTOEICは,就職活動やらロースクールの志望動機書にTOEICの点数を書く欄があって,しかも~点以上が必須等とされていて必要に駆られて受けたものでした。そのときも,やっぱりそんなことに気づいたのは直前で,締切直前に申し込んで「ああ,勉強しておけばよかった」と思いながら試験を受けていました。今も昔も変わらりません。

ところで,今日のTOEICの試験会場は,高崎健康福祉大学という大学でした。なんとなく大学が浮き足立っていたのですが,それは大学の附属高校「健康福祉大高崎」が春の選抜高校野球に初出場が決まったからだと思います。高校野球には,ほとんど興味がありませんでしたが,今度の高校野球は群馬から「高崎高校(通称タカタカ)」と「健大高崎(通称)」が出るとあって,少し興味がわいてきました。
タカタカは群馬随一の進学校(群馬出身ではないので知ったかぶりではありますが,タカタカ出身の弁護士は群馬に多数いるのでそうなんだと思います)なので,31年ぶりに出場と聞くと,なんとなく自分の母校を重ね合わせてしまい,それは盛り上がるだろうなあと思ってしまうわけです。
昨年は,野球もかじったわけだし,高校野球でも見て勉強しようかな。

いや,まずは本業をがんばらないと,徒然草に出てきた坊さんのようになってしまう。

2012/01/23

フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました


確定申告をしなければならないが,税の申告というものが全く分からないので,とりあえず簡単そうに分かりそうなものを買った。
非常にわかりやすい。
が,問題は,いろいろとやらねばならないことが分かってきたことだ。
まずは,会計ソフトにたくさん入力しなければならない。細かいところはよく分からないし。
困った困った。とはいえ,何事も勉強。

弁護士実務ハンドブック



年末年始に読んだ1冊。
弁護士1年目の人のために書かれた本。1年の成果を確かめるために買って読んでみた。

一口に弁護士といっても,扱う範囲は広い。ほとんどすべての分野を網羅することはほぼ不可能といわれている。
ところが,群馬では幅広い分野を扱う。特に,私のいる事務所では多彩な相談がくることもあって,書かれている分野のほぼ全てが経験済みとなっていたことには正直驚いた。

といっても,経験に濃淡があるのも確か。どの分野の経験が少ないかを知ることができた。

とあるとてもできる先生の言っていたことを胸に刻む。「まだまだ1年そこいらで,何十年努力してやってきてる我々に勝とうって言うんだから,君たちがんばらないとね。」

2012/01/15

ハラヘリヘリハラ

朝ご飯を食べ,妻を車で送り,布団に潜り込んだ。パスタを食べ,豚肉が大量に乗ったラーメンを食べ,隣の席の人のアサリチャーハンを分けてもらい,そういえば早稲田にあった高木屋の激辛つけ麺を食べたいなあ,と思ったら目が覚めた。本日二度目のご飯を食べる,そんな日曜日。

2012/01/07

年頭所感

新年が明けて一週間。体重計に乗ったところ,年末年始で5キロ増。幸せな年末年始を過ごしてしまいました。
昨日,12月頭に受けた健康診断の結果がきました。コレステロール値が少し高くてB評価。心電図では,「異常なし(洞性不整脈)」とでました。気になる書き方。調べたところ,心臓の鼓動のリズムが気まぐれということのようです。くすぐったかったしなあ。総合評価は軽度異常と診断されました。
今年は更なる健康体を目指します。

「いっけい」と呼んでくれる友人と飲み会をするとほっとする。群馬では「こじま」で呼ぶ人が多い。群馬に行くまで苗字で呼ばれたことなんてほとんどなく,友人達は僕の苗字なんて忘れてしまっていたくらいだから,ようやく慣れてきたにしても,自分でも違和感がある。首脳会談では,下の名前で呼ばないと上手くいかない,なんていう逸話がある。ロン・ヤスなんていうのは典型である。確かに,と思った。

ところで,群馬に「帰り」,東京にも「帰る」,という言葉を使っていることに気がついた。どちらも「帰る」先になるというのは,嬉しいことだ。

年頭所感というと,古今東西の情勢を引き合いに出しながら,熱く本年の誓いを立てるのが例であり,そしてそれが連鎖して,次々と皆ががんばろうという気持ちになるものだが,一週間経ってしまうと,少し冷めてくる。つまり,歳をとるというのはこれだ。冷めやすくなるということなのだ,と気がついて,小躍りしたい気分になってきたのである。

そこで,感動は,冷めないうちに,どこかに伝播すべし。
というわけで,この年末年始に唯一読みきれた本。
男の作法
池波正太郎


いつか死ぬかもしれないという気持ちを常にもって毎日を生きていれば,それだけでだいぶ違うだろうというようなことが書いてあり,確かにそうかもしれないと思った,だから,年明け早々,死を意識することにした。まるで一休のようだ。

そして,本に書いてあったのだか,読んでいて思いついたのだか忘れたが,「あいつ見てると俺ももうちょっと頑張ってみようって気になるな」,と思われる程度の日々をすごせるようにはしたいものだ。