2012/01/29

プラダを着た悪魔


最近アーティスティックな体験が足りないと思い,借りてきて観た。

面白かった。"That's all."というのが,口癖になりそうだ。
まじめに考えさせられる面もあり,笑って流してしまう面もあり,深くも浅くも読めるのはいい。

観ていて,ほほーと唸らされたシーンの一つ。主人公が二つのベルトの同じにしか見えないと笑ったのを編集長が激怒し,主人公が着ているブルーのセーターを,「あなたはファッションなんかに興味ないとそのセーターを選んだのかもしれないけれど,そのセーターの青は,何年も前に私が選んだものがブームになってあちこちで作られ,巡り巡ってその安物セーターの色になったのよ」というようなことをいっていたシーン。

興味ない,関係ない,等と思っていても,何かしらの選択をしてしまっている。世の中のほとんどは既製品。

蘇我で受けた刺激

昨日は,生まれて初めて千葉の蘇我に行きました。高校の友人宅で,何人かで飲みました。
蘇我というと,蘇我入鹿・大化の改新ということしか思い浮かばず,どうして「いるか」なんだろうとか,中臣鎌足を「なかとみのかたまり」などと読んで笑っていた子供の頃を思い出すわけです。だから,京葉線のサインボードに「蘇我」と書いてあると,タイムトレインに乗ってどこか異次元に行ってしまうのではないかという一抹の不安がよぎりました。ついてみれば,何のことはないただの街,いや,やはりどこに行っても街というのは何か違う。ようやくそんなことに気づき始めて,見知らぬ土地に行くこと自体,一つの楽しみになっています。

友人たちは,だいたいは業界が違うし,みんな高校の時のままの地頭の良さで,それぞれの世界でがんばっていていい刺激を受けました。安住していてはこいつらにおいて行かれる,というよりも,そもそも高校の時からいつまでも追い抜けないこいつらの背中を見てきたんだということを思い出しました。

今日は,懲りもせず再びTOEICを受けてきました。前回久しぶりに受けたら,あまりに成績が悪かったので,勢い余って申し込んでしまったのでした。前回は勉強をしなかったから仕方がない,今度こそしっかり勉強していい成績を取ってやろうと,申し込んだときは思っていました。しかし,前回と同じように,前日夜になって慌てて参考書を引っ張り出し泣きそうになりながらざっと目を通し,当日受験会場で「ああ,勉強しておけばよかった」という後悔の念に苛まれながら,単語帳をぺらぺらめくって最後の悪あがきをするのでした。

思い出してみると,学生時代に受けたTOEICは,就職活動やらロースクールの志望動機書にTOEICの点数を書く欄があって,しかも~点以上が必須等とされていて必要に駆られて受けたものでした。そのときも,やっぱりそんなことに気づいたのは直前で,締切直前に申し込んで「ああ,勉強しておけばよかった」と思いながら試験を受けていました。今も昔も変わらりません。

ところで,今日のTOEICの試験会場は,高崎健康福祉大学という大学でした。なんとなく大学が浮き足立っていたのですが,それは大学の附属高校「健康福祉大高崎」が春の選抜高校野球に初出場が決まったからだと思います。高校野球には,ほとんど興味がありませんでしたが,今度の高校野球は群馬から「高崎高校(通称タカタカ)」と「健大高崎(通称)」が出るとあって,少し興味がわいてきました。
タカタカは群馬随一の進学校(群馬出身ではないので知ったかぶりではありますが,タカタカ出身の弁護士は群馬に多数いるのでそうなんだと思います)なので,31年ぶりに出場と聞くと,なんとなく自分の母校を重ね合わせてしまい,それは盛り上がるだろうなあと思ってしまうわけです。
昨年は,野球もかじったわけだし,高校野球でも見て勉強しようかな。

いや,まずは本業をがんばらないと,徒然草に出てきた坊さんのようになってしまう。

2012/01/23

フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました


確定申告をしなければならないが,税の申告というものが全く分からないので,とりあえず簡単そうに分かりそうなものを買った。
非常にわかりやすい。
が,問題は,いろいろとやらねばならないことが分かってきたことだ。
まずは,会計ソフトにたくさん入力しなければならない。細かいところはよく分からないし。
困った困った。とはいえ,何事も勉強。

弁護士実務ハンドブック



年末年始に読んだ1冊。
弁護士1年目の人のために書かれた本。1年の成果を確かめるために買って読んでみた。

一口に弁護士といっても,扱う範囲は広い。ほとんどすべての分野を網羅することはほぼ不可能といわれている。
ところが,群馬では幅広い分野を扱う。特に,私のいる事務所では多彩な相談がくることもあって,書かれている分野のほぼ全てが経験済みとなっていたことには正直驚いた。

といっても,経験に濃淡があるのも確か。どの分野の経験が少ないかを知ることができた。

とあるとてもできる先生の言っていたことを胸に刻む。「まだまだ1年そこいらで,何十年努力してやってきてる我々に勝とうって言うんだから,君たちがんばらないとね。」

2012/01/15

ハラヘリヘリハラ

朝ご飯を食べ,妻を車で送り,布団に潜り込んだ。パスタを食べ,豚肉が大量に乗ったラーメンを食べ,隣の席の人のアサリチャーハンを分けてもらい,そういえば早稲田にあった高木屋の激辛つけ麺を食べたいなあ,と思ったら目が覚めた。本日二度目のご飯を食べる,そんな日曜日。

2012/01/07

年頭所感

新年が明けて一週間。体重計に乗ったところ,年末年始で5キロ増。幸せな年末年始を過ごしてしまいました。
昨日,12月頭に受けた健康診断の結果がきました。コレステロール値が少し高くてB評価。心電図では,「異常なし(洞性不整脈)」とでました。気になる書き方。調べたところ,心臓の鼓動のリズムが気まぐれということのようです。くすぐったかったしなあ。総合評価は軽度異常と診断されました。
今年は更なる健康体を目指します。

「いっけい」と呼んでくれる友人と飲み会をするとほっとする。群馬では「こじま」で呼ぶ人が多い。群馬に行くまで苗字で呼ばれたことなんてほとんどなく,友人達は僕の苗字なんて忘れてしまっていたくらいだから,ようやく慣れてきたにしても,自分でも違和感がある。首脳会談では,下の名前で呼ばないと上手くいかない,なんていう逸話がある。ロン・ヤスなんていうのは典型である。確かに,と思った。

ところで,群馬に「帰り」,東京にも「帰る」,という言葉を使っていることに気がついた。どちらも「帰る」先になるというのは,嬉しいことだ。

年頭所感というと,古今東西の情勢を引き合いに出しながら,熱く本年の誓いを立てるのが例であり,そしてそれが連鎖して,次々と皆ががんばろうという気持ちになるものだが,一週間経ってしまうと,少し冷めてくる。つまり,歳をとるというのはこれだ。冷めやすくなるということなのだ,と気がついて,小躍りしたい気分になってきたのである。

そこで,感動は,冷めないうちに,どこかに伝播すべし。
というわけで,この年末年始に唯一読みきれた本。
男の作法
池波正太郎


いつか死ぬかもしれないという気持ちを常にもって毎日を生きていれば,それだけでだいぶ違うだろうというようなことが書いてあり,確かにそうかもしれないと思った,だから,年明け早々,死を意識することにした。まるで一休のようだ。

そして,本に書いてあったのだか,読んでいて思いついたのだか忘れたが,「あいつ見てると俺ももうちょっと頑張ってみようって気になるな」,と思われる程度の日々をすごせるようにはしたいものだ。