依頼者との打合せの後,依頼者が事件とは関係ないんだけれどもちょっと話を聞きたいという。
どうぞ,と答えると,知り合いの子供が法学部の大学4年生なのだが,進路について悩んでいる。せっかく法学部に行ったんだから,弁護士を目指したらどうかと思うのだが,最近のニュースを見ていると,就職先がないとか,儲からないとか,そういうニュースばかりだ。本当のところはどうなのか教えて欲しい,という。
私は彼にこういいました。
この仕事はやりがいがあります。弁護士の資格がなければ出来ない仕事がたくさんあります。そういった仕事をやりたい,と思うのであれば弁護士を目指したらいいと思います。どの業界だって,若者にとっては就職は難しいです。
依頼者からこんなことを思われながら仕事をしているのかと思うと,少し悲しい気持ちになりました。同時に,そんなニュースばかり見ていては,この業界に入ってくる人たちは,本当にやりがいを求めて入ってくる人か,何も考えていない人か,どっちかになりそうです。
この資格の重みについて,考えさせられる今日この頃。
2013/05/15
2013/05/06
エリン・ブロコビッチ
この休みの課題映画です。日々の生活に勇気と元気が必要だから。
大企業相手に足を使ってかけずり回って多額の和解金を勝ち取ったという実話をもとにした話。ジュリアロバーツの演技はなかなかいい。
足を使って証拠を集めて,ともに涙し依頼者の信頼を得て,情熱に従って正義を勝ち取るというのが法律事務所の仕事。しかも,法律なんて知らなくてもある程度のところまでいける。すなわち,もちろん法律を知らなければ仕事にならないが,それだけじゃどうにもならない仕事だということだ。
気を抜けない仕事だ。
シェリルクロウの歌,こんなところで使われていたなんて知らなかった。
ちなみに,エリンブロコビッチ本人もウエイター役で出演しているとのこと。ああ,あの人か。すぐに思い出せる。
いい映画だった。
2013/05/05
猿蟹合戦について
まだ6ヶ月で言葉を理解しない子どもに向かって話しかけるにも,何を話していいのか分からないため記憶を頼りに昔話をすることにした。
そこで猿蟹合戦を聞かせてやろうと思ったのだが,どうにも途中が思い出せない。
猿とカニが,おにぎりと柿の種を交換する。(詐欺罪は成立しない)
カニが,柿の種を脅迫して,猛スピードで柿の実をならす。(脅迫罪が成立しそう)
猿が柿の実を取りに来て,甘い柿を食ってしまい(窃盗),青い柿を投げつけてカニを殺害(殺人又は傷害致死,ちなみに柿をよこせといったカニがうるさくてカニに柿を投げたのだから,強盗殺人は難しいだろう)。
問題はその先だ。子ガニたちの敵討ちのシーン。
まずは仲間(共犯)に誰がいたか,という問題である。蜂,栗,臼,は思い出せる。牛糞がいたのか。パートナーによると,「うんちに命は宿らない」というよく分からない理屈で否定されたが,調べるとやはり牛糞はいたようだ。
次に出番。
どうにもうまくおもいだせない。まずたき火をしているところに猿がやってきて栗がはじけ飛ぶのだったっけ,それとも蜂に刺されて逃げ回るところから始まるのだっけ,牛糞はどこで出てくるのだっっけ。意外と覚えていない。そのうち,かちかち山とまざってきてわからなくなってきた。
本当は,以下のとおり。
栗,蜂,牛糞,臼が共謀。
栗,蜂,牛糞が猿の家に入る(住居侵入)。
栗,いろりの中に隠れる。蜂,水の瓶の陰に隠れる。牛糞,土間に隠れる。臼,玄関屋根に隠れる。
猿がかえってくる。いろりに火をかける(故意がないため,栗への傷害罪は成立しない)。
栗,はじけ飛んで猿のお尻に直撃(正当防衛のようだが,自招危難のため,違法性は阻却されない)
猿,水で冷やすために瓶の方へ走る。
蜂,猿のお尻を指す(傷害罪)。
猿,慌てて家の外に出ようとして,牛糞を踏みつぶし(過失傷害),転ぶ。
猿が,ふらふらになって家の外に出たところで,臼が上からつぶす(殺人)。
あれ,カニが出てこないじゃないか。
そこで猿蟹合戦を聞かせてやろうと思ったのだが,どうにも途中が思い出せない。
猿とカニが,おにぎりと柿の種を交換する。(詐欺罪は成立しない)
カニが,柿の種を脅迫して,猛スピードで柿の実をならす。(脅迫罪が成立しそう)
猿が柿の実を取りに来て,甘い柿を食ってしまい(窃盗),青い柿を投げつけてカニを殺害(殺人又は傷害致死,ちなみに柿をよこせといったカニがうるさくてカニに柿を投げたのだから,強盗殺人は難しいだろう)。
問題はその先だ。子ガニたちの敵討ちのシーン。
まずは仲間(共犯)に誰がいたか,という問題である。蜂,栗,臼,は思い出せる。牛糞がいたのか。パートナーによると,「うんちに命は宿らない」というよく分からない理屈で否定されたが,調べるとやはり牛糞はいたようだ。
次に出番。
どうにもうまくおもいだせない。まずたき火をしているところに猿がやってきて栗がはじけ飛ぶのだったっけ,それとも蜂に刺されて逃げ回るところから始まるのだっけ,牛糞はどこで出てくるのだっっけ。意外と覚えていない。そのうち,かちかち山とまざってきてわからなくなってきた。
本当は,以下のとおり。
栗,蜂,牛糞,臼が共謀。
栗,蜂,牛糞が猿の家に入る(住居侵入)。
栗,いろりの中に隠れる。蜂,水の瓶の陰に隠れる。牛糞,土間に隠れる。臼,玄関屋根に隠れる。
猿がかえってくる。いろりに火をかける(故意がないため,栗への傷害罪は成立しない)。
栗,はじけ飛んで猿のお尻に直撃(正当防衛のようだが,自招危難のため,違法性は阻却されない)
猿,水で冷やすために瓶の方へ走る。
蜂,猿のお尻を指す(傷害罪)。
猿,慌てて家の外に出ようとして,牛糞を踏みつぶし(過失傷害),転ぶ。
猿が,ふらふらになって家の外に出たところで,臼が上からつぶす(殺人)。
あれ,カニが出てこないじゃないか。
カッコーの巣の上で
なぜって,今まで幾度となく手に取り,戻してきた映画だから。今日を逃したら,だんだん忘れていって,もう手を伸ばすことがなくなってしまいそうだったから。
ジャックニコルソンといえば,バットマンのジョーカー。僕の幼心に強烈に染みついている。あまりに恐ろしく,笑い袋の声がいまでも思い出せる。そのジャックニコルソンがこんな映画に出ていたとは。
そしてこの心のざわめき。見終わった後の後味の悪さ。仕事で精神病院に行ったときの衝撃と交錯するところもあり,より心がどよめいた。
大男のインディアンを見ていたら,手塚治虫の漫画の最後のインディアン「イシ」の話を思い出した。ウィキペディアで調べたら漫画の記憶と実際の話は少し違ったようだった。しかし一つの民族が,他の民族によって絶滅させられるというのだからひどい話だ。そんなこんなのひどい話の先っぽに我々が住んでいるのかと思うと,今生きるので精一杯になりそうだ。
マンガでわかる遺産相続―遺産分割協議から相続税の申告まで
税務訴訟の漫画の続きとしてこの本を読んだ。法律家として当然知っていることもあれば,うろ覚えだった相続税の知識もあった。相続税は近々システムが変わるようなのでアップデートが必要になりそうだ。
入門税務訴訟―マンガでわかる税務調査から訴訟まで
新しい分野の勉強をするときは,漫画とか新書とか,まずは簡単な本で理解するというのは,基本。
税務訴訟についてのおおよその流れが分かった。もう少し理解が必要だ。
24時間×365日の交渉力
交渉の本ばかり読んでるような気がするが,それはなんとか壁を破りたいという気持ちの表れ。この本は,ケース事例として成功例・失敗例を載せてありイメージがつかみやすい。内容は濃くはないが,知識をもう一段腹の底に沈めるのに役立った。
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