2011/11/27

試験

約1年ぶりに試験を受けた。TOEICだ。2か月前の僕にやる気があったせいで受けることになった。
テスト独特の緊張感を忘れかけていた。教室に入ったときのあの感じ。難しそうな参考書を読んでいる人,怪しげな食べ物で栄養補給をしている人,やたら防寒装備のすごい人,そして,もわっ,じとっ,どよん,とした教室の雰囲気。
最後にTOEICを受けてからずいぶん経った。殆ど勉強ができなかった。いや,しなかった。昨日参考書を買って,今朝開いたらいつの間にか,難しくなっていた。問題自体が難しくなっていた。リスニングでは英国,豪州の発音が少し混ざるようになったし,リーディングでは,二つの関連文書を読解する問題が増えていた。そして,実力も落ちていた。集中力がとぎれがちだし,以前ならもっとすらすら入ってきたはずの英語が全然入ってこない。
依然やったことがあるという慢心がどこかにあった。

試験が終わって,どんな人が受けているのだろうかと教室を見回した。学生風の人や社会人風の人,メガネキラーンな人がいる中に,知り合いの同業者を発見した。誰でも人知れず努力しているんだなあと,妙に感心して,朝2時間しか勉強しなかった僕は気づかれないように教室を出た。
今の自分を再認識。国際的な仕事もしっかりできるようになりたいなんて言っていた1年前の自分を思い出した。

しっかり振り返っていないと,どこに進んでいるのかわからなくなってくる。

2011/11/20

句読点

ネットの接続方法をWIMAXからCATVに変えた。群馬では、40MのCATVではWIMAXとほとんどスピードが変わらないことがわかった。大家さんのおかげで、WIMAXよりも400円安くつなげるようになっただけだ。
ついでに、自宅のパソコンに一太郎とATOKを入れることにした。一太郎は、事務所で使う人が多い。最初は使いにくくて仕方なかったが、徐々に慣れてきた。ATOKを入れる前は、グーグル日本語入力を使っていた。これがなかなか便利であった。

ところで、句読点について、どの設定が正しいのだろうか。しょっちゅう大激論が繰り広げられ、僕は「,。」が正しい使い方であると教わった。
だが、ATOKだと「、。」の設定になっている。

「、」は縦書きの時に使うのであって、横書きの時は「,」である。公文書をみれば、みなそうなっている。といわれてなるほどと思った。確かに「、」は下に流れるベクトル(縦書き)と、左に流れるベクトル(左に行が進む)を断ち切るように、右斜め下に向かって入る。「、」を横書きに使うと、右に流れるベクトル(横書き)と、下に流れるベクトル(下に行が進む)に従うようになってしまい、だらっとした感じがする。

と、感覚的な感想を述べてみたが、問題はATOKの設定を「,。」に変える方法がわからないということなのだ。

2011/11/19

ケーブルテレビ

ケーブルテレビの人がやってきた。
大家の関係で,ケーブルテレビを入れるから,工事が必要だとのこと。
家の保守であれば仕方ないのでお願いした。
すると,ついでに有料チャンネル等を契約してはどうかとお薦めされた。
ところが,僕はあまりにテレビを見ないため,会話が成立しなかった。
係「ドラマを見ますよね~。」
僕「テレビ観ないんで…」
係「そうですか…ドラマを見逃さない機能があるんですけど」
僕「すみません」
係「ドラマのレンタルって面倒ですよね」
僕「すみません。ドラマ観ないんで…」
係「そうですよね…レンタルよりも楽に観られるんですが」
僕「すみません。」
係「あんなドラマやこんなドラマもあります」
僕「それ,何ですか…?」
係「新聞とってますか」
僕「いえ。」
係「新聞よりも充実したニュースちゃんねるがあるんですが…」
みたいな感じで,申し訳なかった。

しかし,WIMAXよりも安くネットを繋げられるようなので,CATVでネットの契約をすることにした。

今後はたまにテレビを観ることにしよう。

2011/11/13

ジョブズの脅異のプレゼン


久しぶりに流行りモノを読んだ。
久しぶりに貪るように読んだ。面白い。

スティーブ・ジョブズの製品発表会に,みんなが釘付けになった理由。
しっかり練習をしていて,しかも情熱的だ。
楽しそうで,わかりやすく紹介する。

たったこれだけだ。たったこれだけなのにエピソードを読んでいて,アップル製品を買いたくなってくるのだから不思議なものだ。

2011/11/02

武蔵の剣

群馬弁護士会には,法教育委員会という委員会がある。
これは,子供たちに「法」に対する理解を深めてもらうことを目的としている。
現在の活動のメインは,模擬裁判である。群馬弁護士会で,夏に「サマースクール」,冬に「ウインタースクール」を開催し,子供たちに模擬裁判をやってもらうのだ。他にも学校に出前授業をしたりもしている。
模擬裁判のシナリオは,毎年1つずつ作っている。

今年のシナリオは,「武蔵の剣」である。
巌流島の決闘をパロディ化して,宮本武蔵が,元彼女と歩いてる佐々木小次郎を見てかっとなり木刀で一発殴って怪我をさせた。さて,殺人未遂となるか,傷害にとどまるか。争点は殺意の有無である。

この世界に入る前,屋外で木刀を振り回して人を殴るなんて,どう考えたってそれだけで殺人未遂だと思っていた。ところが,この世界では,木刀で人を殴るだけでは殺人未遂にはならないと考える人が多い。他の要素も十分に検討する必要がある。動機が強かったか,怪我の場所や程度がどれくらいか。そうすると,木刀で殴ったという場面では,殺人未遂と考えられるケースはむしろレアだ。

実は,それって市民感覚とずれているんじゃないの?という問題意識があり,今回のシナリオを提案させてもらった。多くの人の協力を得て,結構面白い作品となり,既に2回ほど中学生相手の模擬裁判で使っている。

中学生の意見は,ほとんどが「殺意あり」だ。
全員が「殺意なし」にならないように,いろいろとシナリオを修正したのが嘘のようだ。
市民感覚とずれる争点をテーマにできた点は,僕としては成功だったと思う。

法教育は楽しい。子供を相手に,わき上がってくる柔軟な発想を楽しみ,議論を整理し,一緒に考え,いろいろ考えさせられる。
弁護士の中には,苦学中に塾講師や家庭教師をやっていた人も少なくないはず。こういう仕事,意外と向いているのではないかと思う。