2011/03/27

犬の遠吠え

犬が遠吠えをしている。
静かな夜だ。

今日は,大学のOB会があった。面白い近況報告をしたいと思っていながら,最近は,席に戻ってからいろい思い出すことが多い。

そんなわけで,今日言いそびれた事を書いてみよう。

僕は,大学を卒業後,法科大学院に入り,そして司法試験に受かってようやく弁護士になりました。
大学生の頃から,企業法務,特に海外取引を扱うようなグローバルな企業活動を扱う弁護士になろうと思って,色々と就職活動も頑張ってきました。しかし,就職難もあり,前橋修習という,東京から少し離れた場所だったこともあって,都心のバリバリ企業法務系の法律事務所に就職することは出来ませんでした。
できませんでした,などといいますが,努力が適わなかったのか,それとも,就職活動をしているうちにそれほど熱意を持てなくなっていたのか,どちらなのかわかりません。

今は,群馬の法律事務所で仕事をしています。入る前に聞いていたほどではありませんが,バリバリ企業法務とは言えないまでも会社の仕事もあります。しかし,家事関係の仕事が結構あります。
いや,実は数が多いのではないのだと気づきました。数自体は,会社関係と家事関係は同じくらい。しかし,心を割くのは家事関係なのです。

こんなことを言っては怒られてしまうかも知れませんが,相談に来る人は,癖のあるひとも結構います。法律事務所に相談に来るくらいなので抑えきれない感情をなんとか押さえてやってくる人が多いのです。神経を使うので,正直結構疲れてしまいます。
しかし,気がつくと,その人の人生を考えてしまって,この人は何を考えて生きてきたのか,何とかしてあげられないのかなあと,思ってしまうのです。

離婚などは,夫婦が愛しあうというのはどういう事なのだろうか,と本当に深く考えてしまうきっかけになります。愛しあうというのは嘘で,実は一方的に愛しているだけなのかも知れない,愛されているというのは信じているだけなのかも知れない,と意外と哲学的な事を考えてしまいます。

先日の,地震の報道を見ていると,医者や自衛隊の人たちは被害者を直接助けることができるのに,法律家は災害を前にして何もすることができない無力な存在だと思ってしまいました。

しかし,考えて見れば,自衛隊はともかく,医者だって,被災地で活動をしている人はほんのひとにぎりでしょう。できるできない以前に,やるやらないの問題が大きい。もし僕が医者だったとしたら,自衛隊なら助けられるのにと言って,被災地に行ったりはしないのだろうと思う。
他方で,トラックの運転手が,水をいっぱい乗せてとりあえず被災地に行ったりする。じゃあ僕はトラックの運転手じゃないから人助けができないのかというと,そんなことがあるはずがない。

法律家としてできることなんて,余り無いけれど,少し勉強しておこうかと思いました。

まとまりのないのですが,今自分に何が与えられているのかということを理解するのは案外むずかしい。できることなのにそのことに気がつかなかったり,ついつい及び腰になったり,やるべきことができないというのは多い。活動的な皆さんを見て改めてそう思いました。

なにかうまくいかなかったり,今までと違う感じ方をしたとき,僕は以前と変わってしまったのではなかろうかと,不安になります。たしかに,大学を卒業してもう5年くらい,自分が変化するには十分な時間が経っています。だから,きっと変わっている部分もたくさんあるはず。しかしそれは,誰だってそうなのだから,不安がったって仕方が無い。むしろ今の自分を誇れないことが問題だ。

そんな風に,思い直して,また明日から頑張っていこうと思います。

塞翁が馬。いろんなことがこれからたくさん起きて,選んだことや,選んでいないのに思わぬことに巻き込まれることがあるに違いありません。群馬に住むなんて,大学の時には思っても観なかった。だけれども,今住んでる。まあ,その時々で,色々学び取っていくのだろうと思います。

まあ,高崎によることがあったら是非声をかけてください。
そんなこんなで,今回も長い割に中身がない。

でもこんなに書いたのは久しぶり。ちょっとすっきりしました。

ではまた。

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