2013/05/05

カッコーの巣の上で



なぜって,今まで幾度となく手に取り,戻してきた映画だから。今日を逃したら,だんだん忘れていって,もう手を伸ばすことがなくなってしまいそうだったから。
ジャックニコルソンといえば,バットマンのジョーカー。僕の幼心に強烈に染みついている。あまりに恐ろしく,笑い袋の声がいまでも思い出せる。そのジャックニコルソンがこんな映画に出ていたとは。
そしてこの心のざわめき。見終わった後の後味の悪さ。仕事で精神病院に行ったときの衝撃と交錯するところもあり,より心がどよめいた。

大男のインディアンを見ていたら,手塚治虫の漫画の最後のインディアン「イシ」の話を思い出した。ウィキペディアで調べたら漫画の記憶と実際の話は少し違ったようだった。しかし一つの民族が,他の民族によって絶滅させられるというのだからひどい話だ。そんなこんなのひどい話の先っぽに我々が住んでいるのかと思うと,今生きるので精一杯になりそうだ。

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