2012/03/25

君たちはどう生きるか-岩波文庫

君たちはどう生きるか(吉野源三郎)。いつだかわからないのだが,買ったらしい。ずっと本棚に置いてあった。
友人が,高校生と読書会をやるという。課題図書が「君たちはどう生きるか」だった。
これはいい機会だから読んでみた。ちまちま読むつもりだった。
ところが,面白い。一気に読んでしまった。珍しく,ベッドに持ち込んでまで読んでしまった。
あるべき生き方というのは,子どもの頃から知っていて,実はシンプルのなのだが,これがまた忘れがちというか目の前にある細々したことに心を奪われて,いつの間にやらその道からずれてしまっていたりする。こまめに初心に返る必要がある。

そして読書会。これもまた面白かった。高校生の感覚と,全く違う。
高校生と感覚が違うのは,成長の問題ではなくて,生きている世界が違う,というのか別の生き物,というのか,そういうものなのではないかと思った。
たとえば,高校生は定義をあまり気にしないが,大人になると「常識」だとか「普通」だとかいうと,それはいったい何を言うのさ,と気になってしまい,定義をいえ,となる。これは大人になると頭が固くなってしまって,議論の土台として使う言葉がしっかり固まっていないと先に進めないからではないのか。などといろいろ考えながら,空を見上げて星空。おひさしぶり。


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