2009/11/19

信頼

いつも思うのは、信頼というのはとても難しいということだ。信頼するのも信頼されるのも。
不信感を抱いている限り、信頼されることはないというのは確かといえそうだ。

信頼されていると思える時は結構幸せな気分だ。疑われていると思うときは結構いやな気分だ。

裏切られる経験が増えるほど不信感を抱くことが増える。

いろいろ経験しているのに、人を信じることを諦めないというのは、なかなかな精神力の持ち主なのだろう。

法律家の仕事は、互いの信頼を裏切らないための仕組みを作ることにあるとよく言われる。お互いが信じあってもトラブルが生じることはある。そのとき、相互不信にならないために努力するのが法律家の仕事だと。

たとえば、契約書。契約をするにはまず互いの信頼が前提。互いに信頼した上で、トラブルが生じたときの対処法をあらかじめ決めて争いにならないようにしておこうというのが契約書の役割だという。

実のところはどうなのだろうか。

争いを減らすために法律家はいるのか、争いを増やすために法律家はいるのか。

問いが間違っている。

正義のために戦うのが法律家だ。

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