時々親と話していて出てくる笑い話である。
小学生の頃,テストの前日に,どうしても凧が上げたいと言って,親が,本当に勉強しなくて大丈夫なのかね,今日までも勉強してないけど,と言っているのに,凧をあげずにはもうなにもできないんだと奴凧をもって家を飛び出した。
風のない日に。
走れども走れども凧は上がらず,静かに勉強していればよかったという思いが頭をよぎったりしたわけだが,ここで負けを認めることは許されない。
とりあえず走った。走って,凧が地面につかなかった時間が数秒あったことを確認した。
いや~楽しかったなあ,と大見得を切って,家に帰り,翌日のテストは当然ボロボロだったのだ。
親が知っているのは,凧をあげに家を飛び出して帰ってきたことだけ。
どっちにしたって,ばかだねえ,という所に落ち着くのである。
まあ,本当は大事でないことがものすごく大事に見えるわけだ。いつだってそうなのだ。
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