2010/03/20

アイデア

ある瞬間,止めどなく流れ続けていくのに,書き留めておかないと,みんな流れ出てどこかにいってしまう。
書き留めておいても,再現不能なことが多い。たくさんのことが欠け落ちてしまっている。

労を惜しまず,全てを語り尽くさなければならない。たった一人で。
何があろうともそれを最優先して。たとえ大事ではないアイデアであったとしても。二度と,自分には現れないのだから。

大事なことってなんだろう。

一人で語り尽くす?そう。アイデアは絵であったり音であったり言葉であったりするのだけれど,少なくとも書き言葉であることは殆どない。書き言葉に直すと死んでしまうことが多い。

我々が表現しようとするものの先には何があるんだ。
共有できるものなのだろうか。
たった一人で,その先に何かをみているのだろうか。再び登り始めるための目印なのだろうか。

月夜の晩に,空を見上げると,小さな出口がたった一つあるように見える。
だが,太陽が昇った昼間に空を見上げても,太陽が出口には見えない。

なぜだ。

きっと明るい世界には入口も出口もないのだ。

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